神戸国際宝飾展の感想
ちょっと時間が経ってしまいましたが、折角ですので神戸国際宝飾展
のことをご報告したいと思います。
西日本最大の宝飾業界の見本市と位置付けられている神戸国際宝飾展
も、もう12回。実は、阪神大震災の翌年から、一日も早い神戸の復
興のために…という趣旨で行われたのがきっかけだそうです。
それまでは東京のみで行われていた国際宝飾展が神戸で行われるよ
うになったことで、西日本の業者が出展・交流しやすくなりました。
もちろん海外からの出展業者も多く、国際色豊かな会場は東京ほど
派手ではないものの、活気があり華やかな雰囲気です。
別の仕事でお世話になっている国内大手の宝飾メーカーへご挨拶に
伺ったところ、掘り出し物のルースが一杯!! ついつい買い込んで
しまいました(笑)
また、ここ(神戸)にしか出展しないという業者さんも多く、レア
ストーンのみを扱う業者さんとはすっかり仲良くなりました♪
いずれショップで新作としてお披露目いたしますので、お楽しみに(^^)
その後も、休憩時間の合間に色々なブースを見て回りましたが、あ
まりにも会場が広く、初日に大きなマメが10個も足の裏に出来て
しまいました(>_<) やはり、久し振りにヒールで立ちっぱなしの
仕事をしたためでしょうね。
(でも実は、靴が0.5cm小さかったのも原因みたいです…^_^;)
全般的には、いわゆる業界人という方(宝石関係)が非常に多く、
どこかしらに顔見知りがいるようで、常にそこここで挨拶し合っ
ていたり、名刺交換や商談をされていたり…と、活気ある雰囲気
が漂っていました。
半面、「え、この人本当に業界の人??」と一瞬面食らってしまう
ようなごくごく普通の方も多く来られていて、戸惑うことも多く
ありました。(以前はここまで普通っぽいお客さんはいなかったのに)
実はこれ、非常に大きな問題となっているのですが、最近の国際
宝飾展(東京・神戸とも)の出展者が、本来の趣旨を逸脱して
一般の方に対してVIP招待状を大盤振る舞いに発行してしまって
いるのです。このため、買う気のない冷やかしの客や、卸値で
買っていく人が増え、中卸や小売業者の立場をますます悪くして
しまっているのだそうです。
本来は、業界内の見本市であり、エンドユーザーである一般の客が
来るような場所ではありません。ビーズ作家も「個人」の部類に
含まれますので、いくらお金を持っていようと本来はVIPルームに
出入りすべき身分ではないのだそうです。本当のVIPで招待されて
いた宝飾商の重鎮という方とお話をさせて頂いたのですが、あまり
にもVIPに相応しくない、場違いな客が多く、嘆かわしいとのこと
でした。一生懸命商品の説明をして売り込んだところで、相手が
一般人なら(100%興味本位の冷やかしですから)単なる徒労で
終わってしまうというのです。一人や二人ならいざ知らず、入場者
の半分が一般人であれば、一人一人に費やした時間も労力ももった
いないと…現場の方もこぼしておられました。
(それは、自分でも身をもって実感しました)
また、一般人が多いと万引きなどの犯罪も起こりやすくなります。
現に、2日目には1つのブースで800万ほどの商品が万引きされる
という被害を受けたとのことで、警察が来ていました。
(保険も掛けていなかったとのことで、かなり痛手だったそうです)
今回は猫も杓子も「VIPパス」を首から提げていて、「VIP」の
乱発という意味をしみじみと実感しました。だって、どう見ても
業界人じゃないフツーのおばさん達ですらVIPなんて、おかしい
としか言いようがありません。
むしろ普通の「卸」「小売」「メーカー」「デザイナー」等の
パスを提げている人の方が、本物の業界人が多かったです。
悲しいかな、まだまだジュエリー業界は全般的には不況だと言われ
ていますので、少しでも売りたいという業者が得意客にVIP招待状
をバラ撒くことは、今後もまだまだ続くでしょう。
ともあれ、来年は仕事ではなく仕入れでゆっくりと回りたいなと
思いました。
のことをご報告したいと思います。
西日本最大の宝飾業界の見本市と位置付けられている神戸国際宝飾展
も、もう12回。実は、阪神大震災の翌年から、一日も早い神戸の復
興のために…という趣旨で行われたのがきっかけだそうです。
それまでは東京のみで行われていた国際宝飾展が神戸で行われるよ
うになったことで、西日本の業者が出展・交流しやすくなりました。
もちろん海外からの出展業者も多く、国際色豊かな会場は東京ほど
派手ではないものの、活気があり華やかな雰囲気です。
別の仕事でお世話になっている国内大手の宝飾メーカーへご挨拶に
伺ったところ、掘り出し物のルースが一杯!! ついつい買い込んで
しまいました(笑)
また、ここ(神戸)にしか出展しないという業者さんも多く、レア
ストーンのみを扱う業者さんとはすっかり仲良くなりました♪
いずれショップで新作としてお披露目いたしますので、お楽しみに(^^)
その後も、休憩時間の合間に色々なブースを見て回りましたが、あ
まりにも会場が広く、初日に大きなマメが10個も足の裏に出来て
しまいました(>_<) やはり、久し振りにヒールで立ちっぱなしの
仕事をしたためでしょうね。
(でも実は、靴が0.5cm小さかったのも原因みたいです…^_^;)
全般的には、いわゆる業界人という方(宝石関係)が非常に多く、
どこかしらに顔見知りがいるようで、常にそこここで挨拶し合っ
ていたり、名刺交換や商談をされていたり…と、活気ある雰囲気
が漂っていました。
半面、「え、この人本当に業界の人??」と一瞬面食らってしまう
ようなごくごく普通の方も多く来られていて、戸惑うことも多く
ありました。(以前はここまで普通っぽいお客さんはいなかったのに)
実はこれ、非常に大きな問題となっているのですが、最近の国際
宝飾展(東京・神戸とも)の出展者が、本来の趣旨を逸脱して
一般の方に対してVIP招待状を大盤振る舞いに発行してしまって
いるのです。このため、買う気のない冷やかしの客や、卸値で
買っていく人が増え、中卸や小売業者の立場をますます悪くして
しまっているのだそうです。
本来は、業界内の見本市であり、エンドユーザーである一般の客が
来るような場所ではありません。ビーズ作家も「個人」の部類に
含まれますので、いくらお金を持っていようと本来はVIPルームに
出入りすべき身分ではないのだそうです。本当のVIPで招待されて
いた宝飾商の重鎮という方とお話をさせて頂いたのですが、あまり
にもVIPに相応しくない、場違いな客が多く、嘆かわしいとのこと
でした。一生懸命商品の説明をして売り込んだところで、相手が
一般人なら(100%興味本位の冷やかしですから)単なる徒労で
終わってしまうというのです。一人や二人ならいざ知らず、入場者
の半分が一般人であれば、一人一人に費やした時間も労力ももった
いないと…現場の方もこぼしておられました。
(それは、自分でも身をもって実感しました)
また、一般人が多いと万引きなどの犯罪も起こりやすくなります。
現に、2日目には1つのブースで800万ほどの商品が万引きされる
という被害を受けたとのことで、警察が来ていました。
(保険も掛けていなかったとのことで、かなり痛手だったそうです)
今回は猫も杓子も「VIPパス」を首から提げていて、「VIP」の
乱発という意味をしみじみと実感しました。だって、どう見ても
業界人じゃないフツーのおばさん達ですらVIPなんて、おかしい
としか言いようがありません。
むしろ普通の「卸」「小売」「メーカー」「デザイナー」等の
パスを提げている人の方が、本物の業界人が多かったです。
悲しいかな、まだまだジュエリー業界は全般的には不況だと言われ
ていますので、少しでも売りたいという業者が得意客にVIP招待状
をバラ撒くことは、今後もまだまだ続くでしょう。
ともあれ、来年は仕事ではなく仕入れでゆっくりと回りたいなと
思いました。