オブシディアンについて

オブシディアンについて
先日、店長日記の中で青いオブシディアンをご紹介いたしま
したが、残念なことに「本当にこんな色しているの?」という
お問い合わせを頂いてしまいました。
無理もないとは思いますが、この青は加工によるものでは…
という憶測まで飛び出しておりますので、オブシディアンに
ついて詳しくご紹介させて頂きますね。

オブシディアン(和名:黒曜石)は、長石質の溶岩が急速に
冷え、結晶が成長するための十分な時間がない時に作られる
火山ガラス(自然ガラス)です。
純粋なものは無色透明ですが、微晶や火山ガスの気泡、微細な
斑晶をふくみます。

…そう、実はオブシディアンの本来の姿はまさにガラスと
同じで、無色透明なのです。(意外と知られていないのですが)

和名の黒曜石は、黒または濃い色のオブシディアンのことを
指します。が、オブシディアンには様々な色があり、含まれる
鉱物成分によって色が変わってくるのです。例えば、赤鉄鉱や
酸化鉄を含むと赤や褐色のオブシディアンになり、ベースと
なる長石の種類により青、緑、紫、ブロンズ色になります。
メキシコ産などのレインボーオブシディアンは、変質した長石
や雲母の微視的な結晶の混入によるものですし、雪を思わせる
ような白い斑点が特徴のスノーフレークオブシディアンは、
クリストバライト(水晶の一種)が付着・混入したものです。
アリゾナ産の丸い黒のオブシディアンは、アパッチの涙とも
呼ばれています。

オブシディアンは国内でも多く産出されていますが、ご紹介
したような透明なガラス状のものは、中国やラオスなどアジア
諸国の火山地帯で多く発掘されます。(ラオスでは、オレンジ
っぽい色のオブシディアンも発掘されています)

そんな訳で、ただ今我が家で転がっている巨大なオブシディ
アンの原石を撮影してみました。
ものすご~~~く大きくて、重たいです(^^;)
最大幅200mmとかなりの大きさなので、懇意にしている
石の加工業者さんにカットや研磨をお願いしようと思って
いるのですが、何せ石代より高くつくことが分かって
からは、ファセットは断念しました。つるんとしたカボッション
やスムースシェイプなどを考えていますが、それも石代
より高いので、どうしようかと頭を抱えております(^_^;)
大小混ぜて、軽~く20個ぐらいも原石を持っているので、
石の研磨技術を習いたいなぁ…としみじみ思ってしまいました。

ところでこのブルーオブシディアンは、別名「清流の石」と
呼ばれています。また、パワーストーンとしては

・積極性・率先力を授けてくれる。
・悩み事やわだかまりを洗い流してくれる

という力があるようです。