宝石質と宝石の違い

宝石質と宝石の違いは何か ━━━━━━━━

厳密な意味でお答えいたしますと、

【宝石 (Gem)】
耐久性・恒久性・美しさが全て備わってるもの。
それに希少性が加わると、さらに高価なものになります。

【宝石質 (Gem Quality)】
原石の段階で判断されるもので、磨けば宝石になる可能性の
あるもの。あるいは宝石と同等の品質や価値を持つもの。
カッティングする部位やカットの美しさで宝石になります。

クラックやインクルージョンがあれば、やはり耐久性は
劣りますので、入っていると割引が必要です。あまり
たくさん入っていると、宝石ではなくただの天然石になり
ます。
クラックやインクルージョンが極限まで少ないものを宝石と
位置づけるならば、宝石質は多少のクラックやインクルー
ジョンを含むものもある、ということです。ただ、ビーズ
品質の天然石と比べますと、石の生地そのものはきれいです
ので、僅かな内包物であればそのまま使うこともございます。

また、石を仕入れる段階で業者が「宝石質」と銘打ってる
ものもございますので、それらは一律で「宝石質」として
表記しております。仕入れ時に「宝石」とされているもの
は、そのまま「宝石」もしくはGemとして表記しています。

ただし、ダイヤモンドはまた異なる基準がございまして、
鑑定を取った時に石に穴が開いていると全て「Iクラス」
もしくはそれ以下になります。
穴を開ける前がたとえVVSクラスであってもIFクラスで
あっても(現実にはありえない話ですが)、穴が開くと
インクルージョンがあるとみなされ、Iクラス扱いに
なり、グレードは出ません。